原理

  1. キーを抜き取った状態では、図-1に示すように、ロッキングバーがスプリングによって外筒の溝に押し付けられています。また、タンブラーはタンブラーバネによって押されています。この状態で内筒を回転させようとしても(タンブラーの切欠がロッキングバーの上方にないため)タンブラーに阻まれて、ロッキングバーは上方へ上がることができず、内筒を回転させることができません。
  2. 合カギを差し込むと、タンブラーはキーのきざみによって押され、切欠がロッキングバーの上方にくるまで回転、整列します。この状態で内筒を回転させようとすると、溝とロッキングバーとのテーパーによって、スプリングに抗してロッキングバーが上方に押し上げられ、内筒を回転させることができます。

PR-Jシリンダー

特徴

2WAYロータリータンブラー方式のハイセキュリティシリンダー

タンブラーは、キーとの接触面が異なるメインタンブラーとサイドタンブラーの2WAY構造です。

膨大な理論鍵違い数

タンブラーは11列11枚でメインタンブラーは4変化、サイドタンブラーは2段変化となります。そのため理論鍵違い数は1000億通りという膨大な数になります。

高い耐久性

U9シリンダーと同様に、耐摩耗性・耐埃性等の高い耐久性能を誇ります。

優れた防犯性

すべてのタンブラーが同時に揃わないと回転しないロッキングバーと複雑な形状のアンチピッキングタンブラーを採用。ピッキングは非常に困難です。

ドリル攻撃にも対処

シリンダー内に複数の高硬度部品を使用しているため、ドリル攻撃にも高い抵抗力があります。

耐かぎ穴壊し性能に3グレード

錠前の種類によりG1~G3のグレードあります。

スクエアタイプもご用意

プッシュプル玄関錠POMシリーズの角形台座やプレートと意匠をあわせた、スクエアタイプのPRシリンダー【SQ(スクエア)シリンダー】もご用意しています。

 

不正なキー複製をシステム的に防止

オーナー以外のキー複製をシステム的に防止できる<セキュリティ認証IDシステム>もオプションでご用意しています。

可能キーシステム

  • マスターキーシステム
  • グランドマスターキーシステム
  • マルチマスターキーシステム
  • 逆マスターキーシステム
  • 同一キーシステム
  • コンストラクションキーシステム
  • ダブルコンストラクションキーシステム

ダブルコンストラクションキーシステム

工事完了後から入居するまでの間、工事期間中に使用するコンストラクションキーとはさらに異なるコンストラクションキーで建物すべての錠前を施解錠できるシステムです。工事全体で3本付きます。 注)PRシリンダーのマスターキー装置付きの場合は、ダブルコンストラクションキーシステムはできませんのでご注意ください。

セキュリティIDシステム

  • オーナー以外のキー複製をシステム的に防止します。
  • セキュリティを向上させる新システム<セキュリティ認証IDシステム>をご用意しました。
  • キーの複製には、入居時にオーナーにお渡しするセキュリティカードの認証ID番号と、ご使用の鍵番号の2つを提示していただきます。この2つの称号確認が取れた場合のみ、ご注文を受け付けするシステムですので、鍵番号のみでの不正な複製を防止できます。
  • オプションとしてご用意しています。

注1)セキュリティ認証IDシステムはオプション設定となります。設定をご希望される場合は、キープラン登録の際にご指示ください。 注2)セキュリティ認証IDシステムをご採用の場合は、コンストラクションキーシステムの運用が必須となりますのでご注意ください。 注3)シリンダーをご発注の際は、キー本数の誤りが無いようにご注意ください。